低い卒業率が物語る通信制大学の厳しさ
今回は通信制大学で学ぶとき一番重要になる「学費」「在籍年数と卒業率」のお話です。
通信制大学は学費がとーーーってもお安い
通信制大学の大きなメリット。それはなんといっても格安の学費。
通学の5分の1と言われています。
入学案内にもだいたいの費用は記されていますが、おおよそ100万円程度で卒業できます。
たとえば年間の学費。教育学部では
3回生、4回生のときは15万円ほど。
5回生以降は10万円ほどでした。
といっても学費以外に
- テキスト代
- 各種実習費
- 各種書類申請代
- 東京⇔京都の交通費や宿泊費
- 最終試験受験料(佛教大学は学費に含まれますが学校によっては別途必要)
等を考えるとプラス50万円くらいかかると見込んでおくとよいかと思います。
それでも数千万円かかる通学よりは安いですし、通学と同じ「学士」を取得できるので、通信制大学は非常にお得な学び方だと思います。
在籍可能年数と卒業率
通信制大学は何年間在籍できるのか、そしてどれくらい卒業できるのか。
これも気になるところでしょう。
通信制大学に在籍できる最大年数は10年です。
これは1回生からの場合で、3回生であれば2年が免除されるので実質8年となります。
他にも科目履修生なら最大3年など、所属するコースによって在籍可能年数は変わります。
入学したら最大何年まで在籍できるのかを確認しておきましょう。
(在籍年数が迫り、単位履修が間に合わず慌てる方、結構いました)
(万が一在籍年数を超えても再入学すれば単位は引き継げます)
卒業率は非常に低い!!
卒業率はいろいろなところでも公表されていますが、正直言います。
通信制大学で卒業できる方はすごいのです!
なぜならその卒業率が非常に低いから。
私の卒業した大学もそうですが、
通信制大学の卒業率はわずか10%程度です。
動画を使うなど履修に工夫をこらしている大学では70%くらいにまで上がっているようですが、正直言えば現状はこの数値に変わりはありません。
100人入学しても10人しか卒業できない。
それほどにまで厳しいのが通信制大学です。
通信制大学は通学の逆で、入学は簡単ですが卒業は極めて難しいです。
まるで海外の大学と同じかもしれません。
そのため卒業や修了することは並大抵のことではないことをまずは知っておく必要があります。
私も卒業までに多くの方々を見送りましたが、卒業できず退学した方はとても多かったです。
そのあたりの原因と解決方法についてはまた別途記したいと思います。
卒業できる。その思いが一番大事
通信制大学の本当の難しさは卒業率の低さにあります。
それでも卒業できる方は私も含め必ずいらっしゃいます。
今すでに通信制大学で学んでいる方。
これから目指そうと考えていらっしゃる方。
ちょっと厳しい現実を書きましたが、卒業したいのであれば、「卒業する」という気持ちを持ち続けましょう。
その気持ちがあれば、長い道のりですが必ず実現できるとお伝えしておきます。