通信制大学のトビラ

通信制大学での履修日記を中心に、通信制大学の認知を広げるページです

リポートを征するものは卒業論文を征す

本来でしたらスクーリングのお話を書こうと思いましたが、新型コロナウイルスのため在宅で学習されている人が多いかと思いましたので、今回はテキスト履修(リポート作成)のコツについてまとめることにしました。

 

 

さて、通信制大学の履修の約6割はテキスト履修です。


つまり、テキストを読んでリポートを効率的にまとめる手順を身につけないと、単位取得は進まないということです。

 

リポートをクリアするためのポイント

 

私自身、入学時はリポートの書き方が分からずかなり苦労した思い出があります。

 

論理的かつ序論本論結論でまとめる。

 

分かっていてもそのフォーマットみたいなものが分からなければ構成すらできないものです。


そんな中でリポートをどうやってクリアしていったか。

これについて、ご紹介しましょう。

 


私が行ったリポート履修をクリアするためのポイントは以下の4つです。

 

  1. シラバスを読み解く
  2. 求められるポイントをテキストから引き出す
  3. 骨格を作る
  4. 肉付きをさせつつ、リポートとしてまとめる


まずリポートで高評価を得るには、シラバスを読み解くこと、そしてなによりも主観を入れないことです。

 

リポートはあくまでテキストを読んで、書かれていることを自分の言葉に置き換えてまとめることが求められます。

 

そのため自分の意見や考えは入れないことが大前提です。

 

入れたとしても、結論にちょこっと程度です。

 

たとえばこの科目の場合であれば・・

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学校教育課程論 シラバス

 

(序論)このリポートの構成など

(本論)教育課程について、教育課程の基準と編成原理、今日的課題について

(結論)テキストから学んだことを論述する

 

でまとめられればいいと思います。


このように、何を求められているのかをしっかり読み解くことが重要になります。

もちろん、留意点も踏まえた上で構成していきましょう。

 

要点が分かれば、次はテキストからその部分を見つけだします。

 

よくありがちなのは、テキストの目次からその部分を見つけて書き出す方法ですが、これが結構上手く行かないものです。

 

なぜなら、このテキストがどのように構成されているかわからないからです。

 

なので、急がば回れのことわざではありませんが、まずは一通りテキストに目を通して、テキストの全体像を見てください。

 

欲しい情報だけ見つけようとしても、実はそれができないものなんです。

だから全体を読み込んだほうがいいのです。

 

できるなら3回くらい読み直してみてください。

するとだんだんどこに何が書かれているか分かるようになります。

 

そして求められている部分が分かったらメモに取ったり、マーカーで色づけしたりするなどしていきます。

 

私の場合は手書きで部分的にまとめていました。
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こうして部分的に抜き取った内容を、序論本論結論の形に分けていきます。

これが骨格になります。

 

どの部分が序論か、そして本論に結びつけるような記述はどれか、最後に結論として何が分かったか。

 

これらを番号でつなげ、足りない部分はテキストからさらに追加したりして肉付けをしていきます。

 

最後に指定された文字数(3200文字もしくは1600文字)の約9割が埋まっているかを算出し、文脈が整っているかどうか読み直します。

 

問題がなければ提出となります。

 


と、大まかにまとめてみました。


そしてリポート作成の時になぜテキストを全部読むのか。

それは後の単位認定試験の対策にもつながってくるからです。

 

そう思うと、通信制大学のテキスト履修も、なんだかんだいって通学制の大学と変わらないなと感じたのです。

 

先生から直接講義を受けているか、テキストから学んでいるかの違いであって、振り返ると、結局の所リポートと試験を通してテキストのほとんどを読んで理解していたことに気づいたのです。

 

だから通信制であっても通学と同等の学力を習得できる。

そういったところはもっと知られてほしいなと思います。

 

 

リポートは沢山こなすべし


リポートを上手に書けるようになるには。

 

とにかく数をこなしていくしかありません。

 

数をこなすことで、書き方のフォーマットができてきます。

 

そのためには、なるべく履修の間隔を空けないことが重要だと思います。

 

私はほぼ毎月リポートを書くスケジュールで動きましたので、自然と自分なりのフォーマットを確立できました。

 

ぜひみなさんも自分だけのリポートフォーマットを作り上げてください。

それが後々、卒業論文を執筆する時必ず生かされます。


リポートを征するものは、卒業論文を征す

 

これは私の経験上の格言です。

 

私の所属した教育学部は実習が多いため卒業論文は選択制でした。
そのため多くの人は論文を選ばず、振り替えのスクーリング受講で賄っていました。
ですが私は書きたいものがあったため、あえて論文を選択しました。
その話は後半にでもご紹介します。


まとめると

 

リポートは単なる文章作成ではなく、卒業論文につなげるための練習


リポート構成力は、論理的思考の育成に大いに役立つ

 

今思えば、リポートのおかげで本当に文章力や読解力が格段に高まりました。
その力は仕事の資料づくりにも生かされましたし、苦労はしましたがいい経験になりました。

 

リポートづくりにお悩みの方の一助になれば幸いです。