通信制大学のトビラ

通信制大学での履修日記を中心に、通信制大学の認知を広げるページです

スクーリング、それは缶詰めの日々

スクーリングの話をしようと思います。

 

通信制大学は、テキスト履修とともにいくつかの教科でスクーリングがあります。

 

スクーリングとは、

 

科目履修に伴い大学に登校し、指定の授業を対面で受講するものです。
主に夏と冬に開講します。

 

一番開講数が多い夏は、大学に登校する人数は3000人〜5000人とも言われています。

(母校は関西では有数の、というか通信制大学ではかなりの名門らしいです)

 

現在はコロナ流行のためスクーリングはオンラインになっているようですが、普段一人で学んでいる学生にとっては数少ない学生同士や先生との交流ができるので、私は楽しかった思い出です。

 

さて、そんなスクーリングは、教科書まるまる1冊分を3日間で履修するのでその内容はものすごくタイトで厳しいのです。

 

タイトルのとおり「缶詰めの日々」なのです。

 

スクーリングの流れ

 

登校すると、掲示板に開講する科目の場所や時間等の情報が掲示されるので、ここで教室を確認します。

 

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教室配当表


学科や教科によって場所はまちまちですが、きれいな新校舎だと「よっしゃ!」と内心喜び、古い旧校舎だと「えー」と思ってました(^_^;)

 

教室に入ると、席は自由。

私は色々聞いて吸収したいのでよく前に座っていましたが、ほとんどの人は後ろに座ってました。

そういったところは通信も変わりません(笑)


でも通信だろうと学費はそれなりにかかるんですから、元は取らないといけません。

 

 

授業は90分で休憩となり、お昼は科目によって時間はバラバラでした。


なにせ学校に数千人いる訳ですから、時間を分けないとお昼が食べられなくなるのです。

時間も45分しかないので、まさに戦争でした!

 

そんな場面を見てきたので、たとえば午前と午後で違う授業を受講していたときは時間に余裕があるので学食を利用しましたが、タイトなスケジュールのときはあえてコンビニ弁当を買っておいて教室で食べたりしました。

 

時間の使い方も工夫しないと、全然気分転換できないところがスクーリングの厳しいところでした。

 

 

ちなみにたまに通学の学生も部活等で学食戦争に加わることもあります。

 

「なんで今日こんなに混んでるの!」

「通信の人がいるからだよ」

 

こんな会話はよく聞こえました。

(すいませんね。通信はこの時期にしかここに来られないんです)

 

 

さて、スクーリングは大体

 

オリエンテーション(簡単な説明)

・授業(1日〜3日)

・試験(最終日。ちょっとだけ早く帰れる)

 

の構成になっています。

 

朝は出席も取られます。

最初は小さな紙に学籍番号と名前を書いて提出していましたが、後に学生証を読み取り機にタッチする形になりました。

 

参加人数が200人を超える科目の場合、大教室が埋まるほどなので始業ギリギリに教室に入ろうとしても出席チェックで行列してたので、少しでも早めに教室に入るよう心がけました。

 

地獄の4科目

これはかつて先輩から聞きました。

「スクーリングは、教育関係が一番キツいよ」

 

教育分野のスクーリング、特に実習系にあたる「理科」「図工」「音楽」「体育」は今思い出しても地獄の一言でした。

 

一般的な科目は大体9時〜17時で終わるのですが、これら4科目は19時まで。
休憩時間も短いので、本当に気力体力勝負でした・・・。

(詳しくは別記事でまとめます)

 

 

ということで、スクーリングのざっとした流れをご紹介しました。

 

通信生にとって大学に行くのは特別感がありました。

 

(私にとって)憧れの学食に、同じ学びを進める仲間たちとの出会い。

 

孤独に苛まれていた人たちがここで仲間と出会い、意気投合し、切磋琢磨して各々が地元に戻る。

 

こうした経験ていうのは、大切だなぁと思います。

 

 

コロナ渦になってからはどうもオンラインのようですので、学生同士がその場に集って学び合うという機会が失われています。

 

これについては少々危惧しています。

 

やっぱり一緒に手を取り合える仲間の存在って必要じゃないかと思うんです。

 

通信生は孤独です。本当に高い意識と意欲がなければ続きません。

 

この状況は今現在、通信のみならず通学生も同じですから、今の大学生はとっても大変な環境下にあると感じています。

 

それでも自分の叶えたい夢、取りたい資格に向けて勉強していると考えると、卒業生として心から応援したいです!

 

すべての大学生にエールを!!