通信制大学のトビラ

通信制大学での履修日記を中心に、通信制大学の認知を広げるページです

はじめまして、通信制大学

2014年10月から2019年3月まで、私は学校でパソコンやタブレットを使った授業を支援する「ICT支援員」という仕事の傍ら、通信制大学で教育学(延長で学校図書館司書教諭)の履修を行い、学士と教員免許と資格を取得しました。

 

ICT支援員についてはICT教育推進研究所の資料室をご覧ください。

https://ict-edulab.hatenablog.com/

 

このブログでは通信制大学とはどういうものか。どうやって入学するのか。どんな仕組みで学習するのか。通信制大学の特徴や通学との違い、卒業(修了)に向けてどのような学生生活を送っていたか、などをまとめたいと思います。

これから通信制大学で学びたい方や、通信制大学で教員免許や資格取得を考えていらっしゃる方の参考になればと思います。

 

 

支援員をしていて感じた「先生という存在」への理解と追究


大学へ入るまで、私はすでにICT支援員を6年ほど経験していました。

ある程度仕事のやり方も分かってきている反面、日々同じことの繰り返しに悶々としていました。また会社の方針がどんどん厳しくなっていたこともあり、この立場で働くことに限界を感じつつ、長くずっとこう考えていました。

 

「学校の仕組みは大体理解した。だけど教科や教育課程についてはさすがにわからない。ICTを無下に活用促進しようといっても教員の現状が把握できなければ意味がない」

 

「ICT支援員は結局その都度その都度にしか勤務できない。これじゃICT活用云々言っても進むことは難しい」

 

「もし自分が先生になったら色々ノウハウが伝えられて、結果的にICTの活用が進むんじゃないだろうか」

 

 

そう思った私は、教員免許を取ろうと決意しました。

 

通信制大学に入る!でもどうやって??

ネットを調べてみると、教員免許は通信制大学で取れることが分かりました。

通信制大学が存在することはなんとなく知っていましたが、どういう仕組みで学ぶのか、通学の大学とどう違うのか。わからないことだらけでした。

 

とりあえず数校の大学から資料を取り寄せました。1校だけ説明会にも参加しました。

しかし私の心の引っかかりが取れなかったので、入学するのを一旦諦めました。

そしてすっかり大学のことすら忘れていました。

 

数年後・・

 

私は時々京都に出かけることがあり、たまたまある大学の前を通りがかりました。

その大学はのちの母校になるのですが、ここで突然大学へ行くスイッチが入りました。

 

「私、ここに行く。ここで勉強する」

 

今でもなぜそうなったのか思い出せません。

言えるとしたら見えないなにかに引き寄せられたのでしょう。

 

すぐ資料を手に入れ、いつ入学するかまで一気に決めていました。

 

入学申請までの準備って結構大変!

 

通信制大学に入学する場合、そのコースによって提出物が変わります。

 

私の大学は

 

通学の学生と同じ立場である「本科」

大学や短大卒から免許を取得する「課程本科」

資格だけ取得する「科目履修」

 

が主なコースです。

 

tsushin.bukkyo-u.ac.jp

 

私の当時の最終学歴は専門学校でしたので、入学できるのは本科になります。

入学を決めたのは6月でしたので、10月の秋入学を目指しました。

 提出物として健康診断書や最終学歴の成績証明書などを準備しました。

その中で一番苦労したのが成績証明書でした。

 

通信制大学に入る際、何回生で入学するかを大学側で判断されます。

その際、最終学歴が大きく関わってきます。

 なぜなら通信制大学の場合、単位認定制度が利用できるからです。 

 

 単位認定制度とは

高卒であれば1回生からとなりますが、短大や専門学校卒の場合、規定する単位が充当されれば、場合によって2年分の履修が免除されることがあります。

 

 

つまり、大学が単位を認めれば2回生や3回生として編入学することが可能です。

 

 2年分が免除!!つまり一般教養関係の履修をしなくて済む!

これを知ったとき、「ぜひこの制度を利用したい!」そう思いました。

 

しかし学校は10数年前に閉校しており、成績証明書をどう取ればいいのか分からない状況でした。

 

都庁の私学の窓口に問い合わせたら「付属の高校が窓口になっている」と分かり、10数年ぶりに母校である高校に赴きました。

 

ちょうど真夏の7月下旬。猛暑の中、駅から30分歩きなんとか到着。事情を説明すると

 

「専門学校ですよね?すぐは探し出せないんですけどいいですか?」

 

そりゃそうですよね。閉校してかなり経過していますし、私も卒業して20年以上経過していますから。

 

それでもお願いします!と懇願し、成績証明を出してもらいました。

 

待つこと数週間。そろそろ提出期限が迫る頃でした。

届いた成績証明は無事規定の単位を充当していることが分かり、2年の免除が受けられることになりました!

今思えば専門学校での学びも無駄じゃなかったんだと思いました。

 

ようこそ!通信制大学

通学の大学と通信制大学の大きな違い。それは入学試験がないこと。

 

つまり高卒以上なら誰でも入れるのです。

 

入学試験がないかわりに、志望動機を書きます。

 

当時書いた志望動機が見つかりました。

 

現在民間企業を通じて公立小中学校の情報教育支援員をしております。その中で先生方と打ち合わせやお話を重ねていくうちに教育や教科のことをより深く学びたいと思うようになり、教育に関する専門的な知識が学べる本学科を希望しました。将来的には教育支援に関わる職業に就きたいと考えております。

職業上小中学校の教科に関わる機会が多いため、教科単元の基礎部分を広く学びたいと考えています。また近年落ち着きがなかったり協調性がない子供が増えており、支援の際に戸惑うことがあるので児童心理学系の教科に興味があります。校務支援も行っておりますので教育課程の知識も学びたいです。

 

今読んでも、怪しい文章だし、志望動機が薄いと感じます。

(ICT支援員という言葉が存在していなかったとは・・)

 

こうして入学受付期間中になんとか提出物等を送付、考査等も納め結果を待ちました。

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9月下旬頃、大学から大きなダンボールが届きました。

中を開けると、学生証と入学許可書、そして学習のしおりや履修要項、シラバスなどが入っていました。

 

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大学からの入学キット

 

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こうして私は通信制大学の3回生として編入学し、大学生としての一歩を踏み出しました。